
屋形船の予約は屋形船の営業をしている「船宿」へ連絡します。現在はパソコンやインターネットの普及で、「屋形船」というキーワードを入力すれば、たくさんの屋形船・船宿が見つかります。船宿が開設しているホームページでは屋形船の情報が満載です。せっかく屋形船に乗るなら、情報を収集してから予約をとっても遅くはありません。
日本の春といえば、桜でしょう。桜は平安の時代から現代に至るまで、時代を超えて日本人みんなに愛されている花です。安土桃山時代には豊臣秀吉が京都で催した「醍醐の花見」が有名ですが、江戸時代には散り際が潔いということもあり、桜は武士に大変好まれました。それまでは武家の間で行われた花見が次第に庶民にも広がり、多くの桜の名所も数多く生まれ、現在私たちの目を楽しませてくれます。屋形船が運航される川の堤防には桜の名所がたくさんあります。特に川から見ることのできる桜は、目の前をさえぎるものがなく、なんだか桜を独り占めしたような、そんな感じさえ覚えます。川面に映るその姿を楽しむこともできますし、散って川を漂う桜の花びらを楽しむことができます。昼間の桜も見事ですが、場所によっては一定期間、夜間ライトアップされることがあります。春の涼しい川風に吹かれながらライトに照らされて美しく咲きほこる桜を楽しむのも、昼間とはまた違った美しさを見ることができます。
夏の屋形船の楽しみ方といえば、やはり花火でしょう。特に隅田川の花火大会は、毎年大勢の人が訪れるほどの盛況ぶりです。花火大会は、河川や港や湖畔といった水場で開催されることが多く、暑い中、朝からシートもって場所取りに並んでいる人の光景もよく見受けられます。土手やビヤガーデン、ビルの屋上からみる花火も美しいですが、屋形船なら、場所取りの煩わしさもなく、遮るものがない満点の夜空を華麗に彩る花火を間近で、それも特等席で見ることができます。思わず「かぎや〜。たまや〜。」と叫んでみたくなるかもしれません。しかも料理にお酒、夏の夜風に吹かれながらお仲間と一緒に楽しい花火観賞のひと時を過ごすことができます。しかし夏の花火大会時の屋形船は人気があますので、通常料金よりもかなり割高になり、予約も早期で満席になるようです。
屋形船には秋の楽しみ方があります。特にこの時期は比較的天候も安定し、涼しい秋の夜風に吹かれながらのお月見には絶好の季節です。家から眺める月とは一味違った風情が感じられることでしょう。「食欲の秋」といわれほど、秋は食欲も増し、おいしい食材もたくさん出回る時期ですので、屋形船での料理も一層美味しく、食が進むはずです。また昼間なら堤防の紅葉を爽やかな川風に吹かれながら楽しむのもいいかもしれません。川面を流れる紅葉や銀杏の葉は、友禅の錦絵のように感じるかもしれません。この時期は他の季節に比べて比較的客数が少ないので予約も取りやすくなっているようです。
いつもはどこかのお店でという忘年会や新年会も屋形船を利用することも多くなってきました。料理も冬ならではの「鍋料理(鍋の中身は船宿によって異なりますが)」を中心にしたお膳をほとんどの船宿が用意しています。もちろん冷暖房完備ですので、寒さの心配もなく、周りに気を使うこともありませんのでお仲間とゆっくりと過ごすことができます。またクリスマスシーズンなら船上からイルミネーションを楽しむこともできます。貸切の屋形船の場合、お店のように他のお客さんと接することもないのでトラブルの心配もありません。また航行時間があらかじめ決まっています。残って飲んでいる時間延長なんてことはできませんので、その場で完結といった具合に幹事さんにとっては楽かもしれません。最近ではこの屋形船の忘年会・新年会は人気がありますので、予約は早めにした方がよいようです。
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